魅惑のHektor
遂にと言うべきか、Hektor 5cm f2.5を買った。
存在を知ったのは2011年頃、雑誌でセイケトミオ氏がパリで云々カンヌンという記事を見たときかな。
当時は、全然写ってないじゃんwイラネーイラネーと思った記憶がある。
昨年、色々写真を見てる中で、へぇ、こんなハイライト出るんだ、面白いな。
結構歴が長い人は持ってたりするし、そのうち使ってみたい、というかそのうち買うだろう、と思い始めた。
1930年代初頭、製造本数約1万本、状態いいのなかなか見かけないし万能レンズでもないし急ぐことはあるまい、のんびりいくことにした。
気にしはじめて最初に見たのは都内某所の地下。完全に距離計ズレ、ハイライトも結構暴れる、これはしんどいな、いらね。
その後都内某所のお山で色々話してる中で、Leitzで持ってるのこれだけっすよ、と言われ、やっぱそれだけ魅力がある玉なのね、と思う。
その後入ってきた状態いい玉で凄く迷う、でもやっぱノンコートで撮る色があまり気に食わなかったのか悩んだ末購入せず。
ちょいちょいお山に行き、あるなーと思ったりで、でも微妙かな、とか他のレンズ買ったりで縁なし。
3月、予定の帳尻合わずお山に立ち寄ったところ、
「30分前にすごいの入ったんです!ライツ純正のアフターコーティングで間違いない状態いいヤツです、これはいいですよ!」
おいおい、マジかよ。M10-P買った翌日にヘクトール買うとかどうかしてんだろ?
とりあえず試し撮りしてうわー、これは結構いい、というか凄くいい、一旦取り置きして保留。
退散して、でもまあ、使用頻度高くないレンズに大金払うのもなあ、と一旦踏みとどまったものの、数日後SLとMM持って再度登頂。
迷いに迷った。でも自分好みのコーティング付きなんてめったにお目にかかれない。
一本別のお山で純正コーティング付が一本出たのがあるぐらいで、他にそれらしいものネット見渡しても海外で数本、これは買うしか。。。。
ばばーんw
当然88年前のレンズなので完璧ではないものの、いい状態。
コーティングもちょっと劣化はあるものの、かわいいものでしょう。

MMでf3.2ぐらいの感じがとても良い。



中心の解像あまり高くない、絞るとそこそこのキレ。
ただ絞ると全体的にコントラスト上がるし、あまり面白くない。
開放〜1段ぐらいが解像度高くない+柔らかいボケで独特の絵、絵画的な写りは美しいと思う、遠目に見るとパンフォーカスのようにも見える。
面白い。ズミクロンを中心に考えてた世界観がちょっと乱された。
確かにエルマーでもズマールでもない、全然似てない別物。
ハイライトも優しく下品に飛ばない、これ素敵。
メインでバリバリ使う玉ではないけれど、どうせ収差でボケるし、って変な余裕で気楽になってゆったり撮れる。
買った後も暫くネットで色々情報を漁ってみたりした内容も含めまとめ。
・戦前レンズは、第二次世界大戦で多分半分ぐらいなくなったと見たが良い(ドイツだし)
・戦後、50年代にLeitzに送ってメンテナンス受けたらバラしてコーティングまでやってくれた
ただし結構高かったそうな(なのでオプションでコーティングまでされた本数はかなり少ないはず)
・純正コーティングされた玉、ネットで確認できたの2本、新宿区でコーティングされたの数本
コーティングの色が全然違うから見分け付くし、純正コーティングってことは全然磨かれてないってことで、見つけたら買うしかない。
個人的にはコーティングありが扱いやすくて一択、ただノンコートのハイライトの暴れっぷり、カラーの色転びが気にならないor それがいいんだ、なら迷わずノンコートでキレイでピントくるやつって感じかな。
以下参考に置いときます。

懐かしくなりつつある、緊急事態宣言発動直後の渋谷にもドキドキしながら一度だけ行ったわ、そういえば。

天気の良くない日の街を撮ったりするといい塩梅だなぁ、と見返して思う。
何を撮っても線の細さと柔らかさが唯一無二。
植物も線の細さが生きればいい塩梅、失敗するとグルングルンなんで、そこだけ厄介(わがまま言うな)
最短1mだけど、猫撮るのも結構良い。

Hektor買った後、怒涛の勢いで60年代のお高いやつポンポンポン!と買ったので、正直使う頻度は少ないけど、これは別腹いいレンズです。



